創業動機・経営者略歴書き方コラムを3分読めば理解できること

・日本政策金融公庫融資に必要な創業計画書の書き方が理解できる
・特に左上の箇所、「創業の動機」の書き方が理解できる
・「経営者の略歴」の書き方のポイントが理解できる

日本政策金融公庫の創業融資申込に取り組む際、最初のハードルとなるのが、創業計画書だ。この創業計画書を安易に考えては、審査の上で取り返しのつかない失敗を起こす。このコラムでは創業計画書の書き方の中でも、特に「1.創業の動機」、「2.経営者の略歴」の部分にスポットを当て解説する。

創業動機・経営者略歴書き方コラムの目次

①創業計画書の冒頭で経営者の資質が判断される!
②創業動機には創業計画書の概要を
③経営者略歴は事業との関連性を重視
④創業動機・経営者略歴書き方コラムのまとめ

①創業計画書の冒頭で経営者の資質が判断される!

日本政策金融公庫の創業計画書はA3ヨコタイプのシンプルな構成になっている。書き切れない部分は別紙で補足しても良いが、審査担当者の立場に立てば、フォーマットであるA3シート内に納めるのが良いだろう。

融資希望者の中には、膨大なパワーポイント資料を作ってこられる方がいるが、枚数が多いことと、事業の成功確率は全く関係がないと言える。

それよりも、A3用紙1枚にまとめ上げる技量があるかないか、その方が経営者としての資質を図る上で重大なポイントになる。

特に、創業計画書の左上の項目「1.創業の動機」と「2.経営者の略歴等」の記載を読めば、30秒でこの創業計画書に価値があるのか無いのかを判断することができる。それだけ、この「1.創業の動機」と「2.経営者の略歴等」は重要な部分なのだ。

創業動機・経営者略歴の書き方


②創業動機には創業計画書の概要を

では「1.創業の動機」にはどのような事を書けばよいのだろうか。

・困っている人を助けたいと思った
・5年前にたまたま、***のような出来事があった
・自分の経験を活かせると思った

このようなありきたりな内容は絶対的にNGだ。「1.創業の動機」は創業計画書の左上の部分、広告チラシで言うと、「アイキャッチ(目線が最初に行く場所)」部分である。

審査担当者が一目見て、「可能性のある人物、創業計画書」と思わせる内容にしなければならない。

この部分は確かに「1.創業の動機」を書く場所ではあるが、必ずしも「創業を思い立った理由」にこだわる必要はない。メインを「審査担当者に最もPRしたい内容」に置き、サブ的に「創業を思い立った理由」にすれば良いのだ。具体例を以下に示そう。

10年間の法務事務所勤務後、7年間、700名規模の民間企業で法務担当役員として勤務しました。その間将来の独立のために社会保険労務士、行政書士資格を取得。この度、自分の経験知識を広く社会に役立てる目的で、勤務先の経営者の全面的な支援を得て、自ら法務事務所の創業を決意しました。

・「創業を思い立った理由」には軽くだけ触れている
・十分な計画の元に創業することが分かる
・勤務先の支援=順調な事業開始、良好な人間関係がイメージできる

③経営者略歴は事業との関連性を重視

次に、「2.経営者の略歴等」について検討しよう。この部分は、当然ながら詐称はNGだが、出来得る限り事業と関連のあるポイントに力点を置いて記載しよう。ポイントとしては「1.創業の動機」で記載した内容を補完するために、時系列で詳しく記載することだ。具体例を以下に示そう。

19**年 **大学法学部卒業  専攻は労働法、民法、会社法
19**年 **法律事務所    担当法人20社に対する法務、労務の顧問サポート
20**年 株式会社***    法務担当役員として社内の労務、対外法務を担当
20**年 同社退職       自身独立後は同社に対する顧問契約締結が確定済

・大学では他にも学んでいるが、事業に関連する項目をピックアップ
・勤務先では他にも経験しているが、事業に関連する項目をピックアップ
・退職後も勤務先との契約が確定していることで、信頼できる人物像をPR

④創業動機・経営者略歴書き方コラムのまとめ

安易に考えれば、だれでも書ける創業計画書の左上の項目「1.創業の動機」と「2.経営者の略歴等」だが、視点を変えるだけでその効果は大きく変わる。

ただ単に、「なぜ創業しようと思ったか」や「自分の履歴書の要約版」を記載するだけでは効果が半減するのだ。

この点を十分に考慮して、記載内容を工夫してほしい。記載内容の助言を希望される方は是非お気軽に当社までご相談を。