お借入の状況の書き方コラムを3分読めば理解できること

・日本政策金融公庫融資の創業計画書の書き方が理解できる
・中でも特に「6.お借入の状況」欄の記載のコツが理解できる
・現状で借入がある場合の審査方針が理解できる

日本政策金融公庫融資の創業計画書の「6.お借入の状況」では現段階の借入状況を記載する必要がある。公庫の審査担当者はあなたの借入状況を信用情報機関で確認することができるため、嘘は通用しない。ここでは「6.お借入の状況」の記載内容を詳しく解説する。

お借入の状況の書き方コラムの目次

①お借入の状況欄は包み隠さず正直に記載しよう
②カードローン、消費者金融がある場合の対処法
③年間返済額合計と事業収益のバランスは?
④お借入の状況の書き方コラムのまとめ

①お借入の状況欄は包み隠さず正直に記載しよう

申込人であるあなたの借入状況、過去の返済上の遅延情報は、次の信用情報機関に登録されている。

・株式会社 シー・アイ・シー
・全国銀行個人信用情報センター
・株式会社 日本信用情報機構

公庫の審査担当者は、これらの情報機関に対して、あなたの個人情報照会をかけることができる。つまり「6.お借入の状況」には嘘偽りなく正直な情報を記載するしかないのだ。

毎月決済のクレジットカードの利用残高までは記載の必要性はないが、カードローン、リボ払いなどの残高が30万円を超える場合などは、正直に記載した方が良いといえる。

お借入の状況の書き方2


②カードローン、消費者金融がある場合の対処法

「6.お借入の状況」では借入の状況について、事業、住宅、車、教育、カード、その他の種別に分けて記載している。さりげなく並べられてはいるが、現実的には次の評価となる。

◎ 住宅(不動産担保により資産と負債が均衡しているため)
〇 車、教育(生活に必要不可欠な借入であるため)
△ 事業(事業の借入返済が出来ていない状態で新たな融資となるため)
× カード、その他 消費者金融(浪費傾向の強い人物像とみられるため)

カードローン、その他消費者金融での借り入れがある状態では、原則として日本政策金融公庫の借入は不可能だ。例外的に融資が可能なのは、その残高がごく僅少(例えば30万円以下)である場合や、借入残高以上の自己資金の貯蓄がある場合に限る。

カードローン、その他消費者金融での借入残高がある場合には、先に自己資金または親族からの贈与等により、一括返済をしておくことをお勧めする。

③年間返済額合計と事業収益のバランスは?

最後にチェックしたい点は、現在の借入に対する年間返済額の合計がいくらになっているかという点だ。仮に事業計画上、あなたの給与(役員報酬という)を除く収益が初年度250万円であるとしよう。

今回審査の対象となる融資の返済は、当然この250万円から支出する。具体的には次の通りだ。

(年間収支計画)

事業収益: 250万円(あなたの給与を除く)
公庫返済:△ 60万円(例:5万円×12か月)
他返済 :△100万円 (住宅、車、カードの各返済)
差し引き:  90万円(これがあなたの手取り)

年間90万円の手取り(月額75,000円)での生活は不可能である。この時点で計画は破たんしていることが分かる。「6.お借入の状況」は本来であれば、公庫の創業融資を思い立った後、最初に考慮すべき問題なのである。

この部分については、残念ながら公庫融資の支援専門家であっても如何ともし難い。

④お借入の状況の書き方コラムのまとめ

以上が「6.お借入の状況」の書き方の内容である。繰り返し言うが、この項目にはそもそも、記載のコツやポイントというものは存在しない。融資を申し込む際に、すでに過剰な借り入れがある状態では融資審査のテーブルにすら乗らない。この点は最初に整理すべき事項なのだ。

創業計画書のその他記載項目でお困りの場合は、是非当事務所の公庫融資支援専門家までご相談を。