2023年6月号
BCP業務継続計画へのご対応(続報)
令和6年4月1日から介護保険事業および障害福祉事業に作成が義務付けられる、BCP(業務継続計画)について先月に引き続きご案内いたします。
当社では5月19日(金)、14名から成る特別対応チームを発足させ、対応について協議を開始しました。ご対応のための手順、ご料金等を決定次第、個別のご対応を開始致します。現状の予定では6~7月を使って体制を整え、8月以降に具体的な業務に着手する予定です。
詳細については追ってご案内致します。
相続登記義務化
令和6年4月から相続登記(相続や遺贈を理由とした不動産の名義変更)が義務化されます。制度改正に至る背景を端的にご説明します。
相続登記義務化に至る背景
①現状、相続登記は義務化されていない
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②相続登記には費用が掛かるため、売却予定のない不動産は何世代も前の名義人のまま。
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③世代が下ると二次、三次相続により法定相続人が増える。(法律上、全員共有状態)
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④建物の老朽化、山林の荒廃など周辺環境の悪化。公共工事や市街地開発に支障。
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⑤行政からすると「誰と交渉すれば良いか」相手方の特定が困難。
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⑥そこで令和6年4月、相続登記を義務化。(過去分も含む)
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⑦正当な理由がないのに違反した場合は罰則適用。
御社の経営者、従業員さん、または利用者さんでこの件に関するご質問がある場合、ご相談に応じますので担当者までご連絡下さい。以下は政府広報オンラインです。ご参考にして下さい。
労働保険料の納付
労働保険 概算・確定保険料は、「前年に納付した概算保険料と確定保険料の差額 + 以後12カ月分の概算保険料」で計算します。
納付期限は7月10日(月)です。予想以上に高額な資金が必要となる場合がありますので、予め資金確保をお願い致します。労働局から送付される緑の封筒が届きましたらお手元に保管をお願い致します。
社会保険 被保険者報酬月額算定基礎届
日本年金機構から算定基礎届が同封された封筒が届く時期となりました。従業員(役員含む)の社会保険料の等級を計算し直すための手続き書類です。
当社に社会保険関係業務を委託されているお客様の場合、当社側のシステムで届出手続きを行うため、書類を当社にご送付頂く必要はありません。会社で保管して下さい。
源泉所得税の納付
源泉所得税を 年2回の特例納付としている場合、役員報酬、従業員給与で源泉徴収している所得税(1月~6月支給分)を7月10日(月)までに納付する必要があります。当社に給与計算業務を委託されているお客様には、当社で納付書の記載見本を作成し、お客様にご提供致します。お客様側でお手元の納付用紙に記載して金融機関でご納付をお願い致します。
業務提携先のご紹介
株式会社識学(しきがく)
書籍「リーダーの仮面」シリーズ50万部を超える販売で知名度が上がっている株式会社識学をご紹介します。
事実に基づいた論理的なフレームワークを通じて、戦略的・組織的課題を抽出&解決し『継続的な成長』を支援されています。管理職育成・生産性向上・離職対策・適正な評価制度など様々な課題についてお話しいただける無料web面談の機会を設定しますので、ご興味のある方はご連絡下さい。
編集後記
終戦前後の8年間、ラマ僧「ロブサン・サンボー」として、チベット・モンゴル・中国・インド・ネパールなどを旅した日本人がいます。西川一三・にしかわかずみ(1918-2008)さんです。
当初は軍命を帯び、密偵として潜入した西川さんですが、旅先の人々と触れ合う中で、旅の目的が「戦後のアジア復興の一助となること」へと変わっていく様は、沢木耕太郎「天路の旅人」に克明に記されています。西川さん自身の膨大な旅の記録を、丁寧に紐解いた著者の気概に圧倒される書籍です。
本書は著者による西川さんの生前インタビューに始まります。500ページを超える大著ですが、西川さんと著者の友情を感じます。このような人々の延長線上に、今の日本社会があるのだと、襟を正す思いにさせられる作品です。