2023年5月号
BCP業務継続計画の策定にご対応致します
令和6年4月1日から介護保険事業および障害福祉事業にBCP業務継続計画の作成が義務付けられます。つまり令和6年3月31日までに作成する必要があります。BCPとは(Business Continuity Planning)の略称です。具体的には感染症拡大や大規模災害の発生に備えて、予め対応可能な体制を構築する必要があります。当社でもBCP作成にご対応致します。体制が整い次第、改めて詳細をご案内致します。
コラムはこちら
動画はこちら
外国人労働者の技能実習制度 廃止の方向へ
令和5年4月10日および19日、政府有識者会議は「技能実習制度」を廃止し実態に即した新制度の創設を促す報告をまとめました。「技能実習制度」は途上国への技術移転を目的に、日本に「外国人研修生」を受け入れる制度ですが、実質的には「低賃金外国人労働者の受け入れ」の要素が濃くなっています。
また現行制度では転籍(転職)すら認められておらず、悪質な雇用主に長期隷属させられるという問題点も指摘されています。早ければ、令和6年度に制度改正される可能性があります。
サービス管理責任者の要件緩和
令和5年2月27日、社会保障審議会(障害者部会)において、サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者の要件緩和が議論されました。
現行 | 実務年数3~8年 + 基礎研修 + OJT実務2年 + 実践研修 |
改定案 | 実務年数3~8年 + 基礎研修 + OJT実務半年 + 実践研修 |
新型コロナウイルス感染拡大期間中、多くの研修日程が中止されました。そのことが理由でサービス管理責任者・児童発達支援管理責任者として認定されるべき人の数が不足したことが改定案の背景にあるようです。以下に詳細情報を掲載しました。
コラムはこちら
動画はこちら
6月以降に制度改定の正式発表がある見込みです。経過を待ちたいと思います。
消費税インボイス登録 9月末まで延長
巷を騒がせている消費税インボイス登録の期限が9月末まで延長されました。以下に基本的な考え方を整理しました。個別相談がある場合は申告担当の税理士までお尋ねください。
判定要素 | インボイス対応方針は? | ||
すでに消費税課税事業者である | インボイス登録をお勧め! | ||
消費税免税 事業者である |
売上は100%消費税非課税だ | 対応しなくてもOK (^^♪ | |
一部の売上に 消費税課税売上がある |
消費税課税売上の 相手先は全て一般個人だ |
対応しなくてもOK (^^♪ | |
消費税課税売上の 相手先に事業者がある |
税理士相談をお勧め |
【再掲】重要なお手続き
住民税の特別徴収
個人住民税の新年度課税時期が近づいています。以下の手順の再確認をお願い致します。
住民税 事務処理手順
①各自治体から住民税特別徴収(給与からの控除額)の決定通知書が届いたら、本人通知分を従業員本人に渡す。
②当事務所に給与計算の代行をご依頼頂いているお客様は、一覧表を担当者までPDFファイル等でご提供頂く。
③住民税の納付書は手元で管理し、当社からの給与計算報告後、金融機関で納付する。
介護福祉職員処遇改善加算の支給
介護福祉職員処遇改善加算(特定含む。以下同様)の実績報告手続きが7月31日に迫っています。処遇改善加算を受けておられる事業所様は、計画に基づく支給(受給額を上回る支払い)が出来ているかどうか、今一度ご確認をお願い致します。
処遇改善加算のサポートをご契約のお客様には、担当者から個別にご案内致します。
編集後記
先日、BSフジで「ボクらの丁稚物語」というドキュメンタリー番組が放映されました。横浜市にある家具製作会社「秋山木工」では、一流の家具職人を目指す若い方々が、5年間丁稚(でっち)として住み込みで修業します。若い丁稚さん達に密着した、素晴らしいドキュメンタリー番組でした。
「あれ?どこかで聞いたことのある会社だな」と思ったところ、自分の書棚に14年前に購入したこちらの本を見つけました。
この本を読んだのは30代の半ばでした。私よりも一回り以上年下の丁稚さんたちが、厳しい環境にも負けず一流職人を目指す姿に「自分もまっすぐに仕事に打ち込もう」と、感銘をうけたことを思い起こしました。
あれから14年。当時の丁稚さんたちは一流の家具職人として活躍しつつ、若い丁稚さん達のよき指導役として、伝統を繋いでいます。
分野は違いますが、おなじ「職人」として見習いたいことがたくさんある会社です。
文責:代表 井ノ上剛