【第1回】介護情報基盤で繋がる情報|概要と導入スケジュール、介護情報基盤で繋がる6つの情報、2つのWEBサイト

【第1回】介護情報基盤で繋がる情報_コラムサムネ02
井ノ上剛(社労士・行政書士)

タスクマン合同法務事務所がお送りする福祉起業塾です。いま、介護業界はテクノロジーによって大きく変わろうとしています。福祉起業塾では『介護情報基盤』を全3回のシリーズでお届けします。第1回のテーマは【介護情報基盤で繋がる情報】です。概要と導入スケジュール、介護情報基盤で繋がる6つの情報、2つのWEBサイトについて詳しく解説します。

このコラム推奨対象者

・会社経営者の方
・事業所の管理者の方
・概要と導入スケジュールについて理解したい方
・介護情報基盤で繋がる6つの情報について理解したい方
・2つのWEBサイトについて理解したい方

コラムの信頼性

タスクマン合同法務事務所は社労士・行政書士・司法書士・税理士が合同し、介護保険事業・障害福祉事業に専門特化してご対応しています。このコラムの執筆日時点、職員数86名、累積顧客数は北海道から沖縄まで1015社、本社を含め12の営業拠点で運営しています。今回の福祉起業塾では【介護情報基盤で繋がる情報】をテーマに取り上げ、概要と導入スケジュール、介護情報基盤で繋がる6つの情報、2つのWEBサイトについて詳しく解説します。

同じ内容を動画でも解説しています。

介護情報基盤の概要と導入スケジュール

はじめに、介護情報基盤の概要と導入スケジュールについて解説します。介護情報基盤とは、これまで分散管理されてきた介護関連の情報を、IT技術を使って集約し、関係者間の連携を強めるための新たなシステムです。

01介護情報基盤の概念図

その目的は、業務の効率化と、介護・医療サービスの質の向上のための、介護関連データの利活用の推進にあります。導入スケジュールについては、2つの節目が定められています。

令和9年1月1日(適合基準日)

1つめの節目は、令和9年1月1日の適合基準日で、市町村がそれぞれ持つ、介護保険事務システムの標準化対応、つまり介護情報基盤との連携を終える期限です。

02介護情報基盤の導入スケジュール

令和10年4月1日(本格運用開始日)

2つめの節目は、令和10年4月1日の本格運用開始日です。標準化対応を終えた市町村から順次、介護情報基盤へのデータ送信を行い、送信が完了した市町村から、稼働開始します。つまり、この日から一斉に始まるのではなく、準備の整った市町村から順に稼働が開始し、令和10年4月1日がその総仕上げの期限にあたる、と捉えるとよいでしょう。

ここで大切なのは、介護情報基盤を活用した情報連携は、事業所の所在地ではなく、「対象となる利用者」の保険者である市町村の対応状況次第だという点です。例えば、主治医意見書の電送は、作成依頼元の市町村が介護情報基盤への連携を開始している必要があります。

各市町村の対応状況は介護情報基盤ポータルで確認できますので、利用者ごとに確かめてから使い始めるよう、ご留意ください。

介護情報基盤で繋がる6つの情報

続いて、介護情報基盤で繋がる6つの情報について解説します。それぞれ、具体的に確認していきましょう。

①要介護認定情報

要介護認定情報については、認定結果に加え、認定手続きの進捗状況も共有の対象となります。

②介護保険証等情報

介護保険証等情報については、被保険者証や負担割合証などの内容が含まれ、資格の確認に用いられます。

③主治医意見書

主治医意見書については、医療機関から介護情報基盤を経由して、市町村へ電子的に送信できるようになります。

④住宅改修費・福祉用具購入費利用情報

住宅改修費・福祉用具購入費利用情報については、給付状況を確認できるようになります。

⑤ケアプラン情報

ケアプラン情報については、令和8年度下期から、既存のケアプランデータ連携システムが介護WEBサービスに統合され、登録や送受信ができる見込みです。また統合後、現行のアプリではケアプランデータ連携システムは使用できなくなる予定である点に注意が必要です。

⑥LIFE情報

LIFE情報については、その一部が照会用の情報として、介護WEBサービス上で閲覧できるようになります。

このように、出どころの異なる情報が1つの基盤に集約され、必要なときに確認できる状態になることが、介護情報基盤の最も大きな特徴であると言えます。

2つのWEBサイト

最後に、介護情報基盤を利用する際の、2つのWEBサイト構造について解説します。

介護情報基盤ポータル

1点目は、介護情報基盤ポータルです。初回の利用登録や助成金の申請、各種資料の閲覧など、介護情報基盤そのものの手続きと、案内を担うサイトです。

03介護情報基盤を使うための2つのWEBサイト

介護保険資格確認等WEBサービス

2点目は、介護保険資格確認等WEBサービス、いわゆる介護WEBサービスです。介護情報の閲覧や登録、主治医意見書の送信など、日々の業務を行うサイトです。

介護・医療の現場職員が触れるのはこの2つのサイトであり、介護情報基盤そのものは、背後で動く裏方の仕組みであると理解するとよいでしょう。

まとめ

今回のコラムでは介護情報基盤で繋がる情報について解説しました。概要と導入スケジュール、介護情報基盤で繋がる6つの情報、2つのWEBサイトについてご理解いただけたかと思います。

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【この記事の執筆・監修者】

井ノ上 剛(いのうえ ごう)
※ご契約がない段階での記事に関するご質問には応対できかねます。
 ご了承お願い致します。

◆1975年生 奈良県立畝傍高校卒 / 同志社大学法学部卒
◆社会保険労務士・行政書士
奈良県橿原市議会議員
◆介護福祉士実務者研修修了
タスクマン合同法務事務所 代表
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