このコラムを読むと分かること(3分で読めます)

・初任者研修、実務者研修の違いがわかる
・初任者研修や実務者研修の研修内容がわかる
・介護福祉士の資格取得方法がわかる

介護職が資格を取得する方法は初任者研修と介護福祉士実務者研修制度になった。このコラムでは、介護福祉士の資格取得を目指す方のために、研修内容や制度について一連の流れを解説する。

コラムの目次

①介護職員初任者研修とは
②介護福祉士実務者研修とは
③研修内容や資格取得方法
④介護職の資格、まとめ

①介護職員初任者研修とは

1.資格制度の説明

介護職員初任者研修とは、これまでの訪問介護員2級にあたる資格である。介護の現場において、必要となる基本的知識や技術を学ぶものであり、介護サービスの現場で従事する際の入門的な資格となる。修了後は介護職員初任者研修修了者と表現される。

2.旧訪問介護員2級との違い

従前の訪問介護員2級からの変更点としては、介護現場での実習が必須ではなくなったこと等が挙げられる。(*現場実習がある養成機関もある)

3.受講時間

受講時間は130時間。通信(最大40.5時間)と通学(同89.5時間)が混在するため、一定時間の確保が必要だ。修了評価として試験があり、合格しないと修了者と認められない。

②介護福祉士実務者研修とは

1.資格制度の説明

介護福祉士実務者研修は、これまでの訪問介護員1級介護職員基礎研修修了にあたる資格である。介護の現場において、専門的な知識や技術を学ぶものであり、介護福祉士の資格取得を目指す方に必要な資格となる。(介護福祉士受講要件は他にもある。)。修了後は介護福祉士実務者研修修了者と表現される。

2.介護福祉士実務者研修の受講要件

介護福祉士の受験要件については、専門学校や大学卒業等以外の者は、実務経験3年以上+実務者研修の修了が必須となっている。一方、実務者研修を受講する際の条件は特に定められていないので、知識や経験がなくても受講することができる。

3.受講時間

受講時間は450時間。通学と通信の混在型である。一般的にはパソコンやスマートフォンでテキストを自宅学習し、介護過程Ⅲと医療的ケアをスクーリング形式で学ぶことになる。

③研修内容や資格取得方法

1.資格取得までの相違点

介護職員初任者研修を受講しないと、介護福祉士実務者研修の受講ができないということはない。

また、前述した訪問介護員1級や2級、初任者研修修了者については実務者研修の450時間相当から、それぞれの受講時間を差し引いて受講することになる。例えば初任者研修修了者は130時間受講しているので、残りの320時間を受講するということになる。

2.研修内容(カリキュラム)

初任者研修の内容

①人間の尊厳と自立(5時間)
②社会の理解Ⅰ(5時間)
③介護の基本Ⅰ(10時間)
④生活支援技術Ⅰ及びⅡ(計50時間)
⑤認知症の理解Ⅰ(10時間)
⑥障害の理解Ⅰ(10時間)
⑦こころとからだのしくみⅠ(20時間)
⑧介護過程Ⅰ(20時間)

実務者研修の内容(①~⑧の項目に追加)

⑨社会の理解Ⅱ(30時間)
⑩介護の基本Ⅱ(20時間)
⑪コミュニケーション技術(20時間)
⑫発達と老化の理解Ⅰ及びⅡ(30時間)
⑬認知症の理解Ⅱ(20時間)
⑭こころとからだのしくみⅡ(60時間)
⑮介護過程Ⅱ(25時間)
⑯介護過程Ⅲ(45時間)
⑰医療的ケア(50時間)

医療的ケアの科目には演習があり、技術が問われることになる。

3.初任者研修と実務者研修

ひとつの考え方としては、費用負担や長時間学習に不安がある方は、入門資格となる初任者研修から受講することをお勧めする。

資格取得方法としては、一般的には養成機関で受講することになる。養成機関によって、金額や開講時期、シラバスの違い等がそれぞれであるので、自身で各養成機関を比較して受講してもらいたい。

④介護職の資格、まとめ

介護福祉士への登竜門としての介護職員初任者研修と介護職員実務者研修。今後介護業界での勤務を目指す方は、まずこれらの内容を充分理解した上でキャリプランを立ててみてはどうだろうか。