モチベーション|給与だけではモチベーションが高まらない理由、満足と不満足の違い、モチベーションが生まれる仕組み【職員定着シリーズ④】

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タスクマン合同法務事務所がお送りする福祉起業塾です。職員の定着にお悩みではないでしょうか?実はこの問題、給与や労働条件だけでは解決できない、いくつもの要素が複雑に絡み合っています。福祉起業塾では、この問題を全7回のシリーズで解き明かしていきます。第4回のテーマは【モチベーション】です。給与だけではモチベーションが高まらない理由、満足と不満足の違い、モチベーションが生まれる仕組みについて詳しく解説します。


このコラム推奨対象者
・会社経営者の方
・事業所の管理者の方
・給与だけではモチベーションが高まらない理由について理解したい方
・満足と不満足の違いについて理解したい方
・モチベーションが生まれる仕組みについて理解したい方
コラムの信頼性
タスクマン合同法務事務所は社労士・行政書士・司法書士・税理士が合同し、介護保険事業・障害福祉事業に専門特化してご対応しています。このコラムの執筆日時点、職員数86名、累積顧客数は北海道から沖縄まで1020社、本社を含め12の営業拠点で運営しています。今回の福祉起業塾では【モチベーション】をテーマに取り上げ、給与だけではモチベーションが高まらない理由、満足と不満足の違い、モチベーションが生まれる仕組みについて詳しく解説します。
給与だけではモチベーションが高まらない理由
はじめに、給与だけではモチベーションが高まらない理由について考えます。
「給与水準はそれほど低くないし、賞与も手厚く支給しているのに、どうして職員が辞めていくのか」。経営者や管理者から、よく聞かれる嘆きです。同時に、退職する職員からは、「給与に不満はない」との声も聞こえてきます。こんな状況に心当たりはないでしょうか。


実は、この「不満がない」ことと「満足している」こととは、別のものなのです。人事労務の世界での、有名な研究によると、給与・労働条件・人間関係などの環境面をいくら改善しても、不満が解消されるだけで、積極的なモチベーションまでは生まれないとされています。
もちろん、給与を上げることが無意味なのではありませんし、不満の解消は、職員が働き続けるための土台として欠かせません。しかし、環境面の改善に熱心に取り組む事業所ほど、「不満はないはずなのに、モチベーションも定着率も高まらない」という限界に直面しやすいのです。
では、モチベーションはどこから生まれるのでしょうか。次の章では、その源を探っていきます。
満足と不満足の違い
ここでは、満足と不満足の違いについて解説します。
先ほど紹介した研究は、人が仕事のどこに満足を感じ、どこに不満を感じるのかを、実際に調べたものです。その結果、両者はまったく別のところから生じることが分かっています。
満足を感じさせるもの
満足を感じさせるのは、達成、承認、仕事そのもの、責任、昇進など、主に仕事の中身に関わるものです。
不満足を感じさせるもの
一方、不満足を感じさせるのは、会社の方針や運営、上司の監督のあり方、給与、人間関係、作業ルールなど、主に仕事の環境面に関わるものです。
注目すべきは、給与が不満足の側に含まれている点です。つまり、給与は、低ければ不満のもとになるものの、高くしてもモチベーションを生み出す力は弱い、ということです。
あわせて、人の欲求には段階があるという考え方、専門的には欲求段階説と呼ばれるものにも触れておきます。


人の欲求は、生きるための欲求や安全への欲求といった土台部分から、仲間とつながりたい、認められたい、自分の可能性を実現したいという欲求へと、段階的に高まっていくとされます。給与や労働条件が満たすのはおもに土台部分の欲求であり、その先の欲求にこたえるには、別の働きかけが必要になるのです。
モチベーションが生まれる仕組み
最後に、モチベーションが生まれる仕組みについて解説します。
前の章で述べたとおり、モチベーションの源は仕事の環境面ではなく、中身にあります。では、仕事の中身をどう整えればよいのでしょうか。実は、この問いに答える研究は数多くあり、時に食い違う予測を導くこともあります。どの方法が唯一の正解ということはなく、どの方法を採るかは、その職場が、職員という存在をどのようにとらえるかによって、変わります。
このような前提を踏まえつつ、私が会社経営の実践の中で感じてきた、モチベーションが育つ仕事の条件を、3つの観点に整理して提案します。
目標の立て方
1点目は、目標の立て方です。目標は、あいまいなままではなく、数値などで具体的に示すこと。難易度が高すぎず低すぎず、努力が達成につながるという適度なチャレンジ感となっていること。そして、本人がその目標を自分のものとして受け入れていることが大切です。
仕事の任せ方
2点目は、仕事の任せ方です。たとえ全体の一部を担う仕事でも、全体を見通しながら動けるようにすること。そして、与えられた指示をこなすだけでなく、進め方にある程度の裁量があることです。
フィードバック
3点目は、フィードバックです。進み具合や結果が必ず本人にフィードバックされるという安心感があること。そして、目標を達成することで、誰かの役に立っていると実感できることです。ここでいう「誰か」は社内外を問いません。


給与は不満を防ぐ土台、そしてモチベーションの源は仕事の中身にある。この二つを分けて考えることが、職員のモチベーションを育てる第一歩になるのです。
まとめ
今回のコラムではモチベーションについて解説しました。給与だけではモチベーションが高まらない理由、満足と不満足の違い、モチベーションが生まれる仕組みについてご理解いただけたかと思います。
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【この記事の執筆・監修者】
- (いのうえ ごう)
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※ご契約がない段階での記事に関するご質問には応対できかねます。
ご了承お願い致します。
◆1975年生 奈良県立畝傍高校卒 / 同志社大学法学部卒
◆社会保険労務士・行政書士
◆奈良県橿原市議会議員
◆介護福祉士実務者研修修了
◆タスクマン合同法務事務所 代表
〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町3-7-3イースマイルビル
(電話)0120-60-60-60
06-7739-2538
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