リーダーシップ|リーダーシップの意味と条件、優れたリーダーの2つの行動、状況で変わるリーダー像【職員定着シリーズ⑥】

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タスクマン合同法務事務所がお送りする福祉起業塾です。職員の定着にお悩みではないでしょうか?実はこの問題、給与や労働条件だけでは解決できない、いくつもの要素が複雑に絡み合っています。福祉起業塾では、この問題を全7回のシリーズで解き明かしていきます。第6回のテーマは【リーダーシップ】です。リーダーシップの意味と条件、優れたリーダーの2つの行動、状況で変わるリーダー像について詳しく解説します。


このコラム推奨対象者
・会社経営者の方
・事業所の管理者の方
・リーダーシップの意味と条件について理解したい方
・優れたリーダーの2つの行動について理解したい方
・状況で変わるリーダー像について理解したい方
コラムの信頼性
タスクマン合同法務事務所は社労士・行政書士・司法書士・税理士が合同し、介護保険事業・障害福祉事業に専門特化してご対応しています。このコラムの執筆日時点、職員数86名、累積顧客数は北海道から沖縄まで1020社、本社を含め12の営業拠点で運営しています。今回の福祉起業塾では【リーダーシップ】をテーマに取り上げ、リーダーシップの意味と条件、優れたリーダーの2つの行動、状況で変わるリーダー像について詳しく解説します。
リーダーシップの意味と条件
はじめに、リーダーシップの意味と条件について解説します。
リーダーシップと聞くと、先頭に立って皆をぐいぐい引っ張る人を思い浮かべがちです。「この人についていったら安心だ」と思えるようなパワフルな管理者です。一方で、「引っ張るタイプじゃないのに、なぜかついていきたくなる」と職員の間で評判になる、静かな管理者もいます。このように、リーダーシップは特定の性格や人柄だけでは説明ができません。


経営の世界では、リーダーシップの意味はさまざまに定義されていますが、ここでは「目的実現のために、メンバーの意識や行動に前向きな変化を促すこと」であると捉えます。
この捉え方にもとづくと、リーダーシップの成立条件は、3つ挙げることができます。WHERE、WHY、WHO――3つの問いに置き換えると、分かりやすくなります。
WHERE
1点目は、WHERE。どこへ向かうのか、つまりリーダーとメンバーが目的を共有することです。目指す先が分からないまま行動を促されても、メンバーは動きようがありません。
WHY
2点目は、WHY。なぜそうするのか、つまり、メンバーの理解と合意を得ることです。そのためにリーダーには、必要な情報を隠さず示すオープンな姿勢が求められます。逆にいえば、命令や強制で従わせることは、ここでいうリーダーシップにはあたりません。
WHO
3点目は、WHO。誰が動くのかです。リーダーシップという言葉の響きとは裏腹に、主役はリーダーではなく、メンバーなのです。現場で動くのはメンバー自身であり、リーダーシップの成否も、リーダーの働きかけの強さではなく、メンバーの行動が結果的にどう変化したかによって測られます。
なお、過去の研究の積み重ねが示したのは、生まれつきの資質だけではリーダーシップの有効性は決まらない、という結論でした。リーダーシップは、組織の教育や職場での経験、そして本人の意識の持ちようによって、育成することができるのです。
優れたリーダーの2つの行動
続いて、優れたリーダーの2つの行動について解説します。
リーダーが「何者であるか」ではなく「何をするか」。研究の焦点がリーダーの行動に移った結果、優れたリーダーの行動は、大きく2つに集約されることが分かってきました。
仕事の枠組みを整える行動
1点目は、仕事の枠組みを整える行動です。課題の達成に向けて、何をどのように進めるべきかを決め、手順や期限を明確にし、決められた規則を守ってもらうようにする行動です。
人間関係を大切にする行動
2点目は、人間関係を大切にする行動です。具体的には、気軽に話しかけられる存在であること、「この職場の一員でよかったと思えるような細やかな心配りをすること」、メンバーを自分と対等な人間として扱うこと、変更があればあらかじめ知らせることです。
研究が示したのは、枠組みづくりか、人間関係か、の二者択一ではなく、その両方を満たすリーダーこそが、有効にリーダーシップを発揮しているという結果でした。厳しさと優しさ、規律と思いやり。相反するように見える2つの行動を併せ持つことが、優れたリーダーの姿なのです。
状況で変わるリーダー像
最後に、状況で変わるリーダー像について解説します。
前の章で見た2つの行動は、目標達成への働きかけ(Performance)と、職場の人間関係の維持(Maintenance)という、リーダーの2つの機能として整理することもできます。これをPM理論といい、PとM、2つの機能をともに高い水準で発揮するリーダーが、最も成果を上げるとされています。


目標に向けて求める水準を示しつつ、同時に、職場の緊張をほぐし、人間関係を保つ。この両立こそが目指すべき姿です。
しかし、当然のことですが、経営実務においては、どんな状況でも通用する唯一のリーダー像は存在しません。つまり、有効なリーダーの型は、状況次第で変わります。
具体的には、リーダーとメンバーの関係が良好かどうか、仕事の手順がどの程度決まっているか、リーダーの権限がどの程度職場で通用するか。こうした状況の違いによって、目標達成重視型が力を発揮する場面もあれば、人間関係重視型が力を発揮する場面もあるのです。
結論を述べます。
リーダーシップは生まれつきの才能ではなく、行動であり、育成することができます。しかもその行動は状況に応じて使い分けるものです。自分の職場が今どのような状況にあるのかを見きわめ、そこに合った行動を選択すること。それこそが、現場で育つリーダーの条件といえます。
まとめ
今回のコラムではリーダーシップについて解説しました。リーダーシップの意味と条件、優れたリーダーの2つの行動、状況で変わるリーダー像についてご理解いただけたかと思います。
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【この記事の執筆・監修者】
- (いのうえ ごう)
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ご了承お願い致します。
◆1975年生 奈良県立畝傍高校卒 / 同志社大学法学部卒
◆社会保険労務士・行政書士
◆奈良県橿原市議会議員
◆介護福祉士実務者研修修了
◆タスクマン合同法務事務所 代表
〒542-0066 大阪市中央区瓦屋町3-7-3イースマイルビル
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